劇作家、演出家、俳優の野田秀樹(69)が文化功労者に選ばれ、17日、コメントを発表した。24年は松本潤、長澤まさみ、永山瑛太らが出演した舞台「正三角関係」が東京をはじめロンドンでも上演され、今年は歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で「野田版 研辰の討たれ」が再演された。以下、コメント全文。
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学生の時に芝居を始めて「芝居が好き」という一心で、舞台作品を作ってまいりました。気が付いたら50年たって、「芝居作り」以外なにもやっておらず、「芝居作り」以外に何の取柄もない人間になりました。
この50年の間、すでに亡くなってしまった芝居仲間も含めて、たくさんのすばらしい芝居仲間たちが周りにいてくれたので、こうして「文化功労者」になれました。芝居は決して1人では作れないものです。だから私ひとりの名前で「文化功労者」という形になっておりますが、実際は「私たち」が「文化功労者たち」としてお認めいただけたのだと受けとめております。「私たち」を代表して感謝申し上げます。
そして、悪ふざけに聞こえてはなりませんが、自分のやってきた拙い言葉遊びで、この「文化功労者」という言葉に報いるとすれば、「文化功労者=ぶんかこうろうしや」が、頑迷な「文化殺し屋=ぶんかころしや」にならないように、引き続き「芝居の道」を精進してまいる所存でございます。



