近藤真彦(48)が24年ぶりにミュージカルに出演する。東京・帝国劇場9月公演ミュージカル「ドリームボーイズ

 JET」(9月3日開幕)の制作発表が27日、都内で行われ、近藤が特別出演することが発表された。「ドリームボーイズ」は滝沢秀明(31)亀梨和也(27)が主演してきた人気舞台。内容が一新され、Kis-My-Ft2玉森裕太(23)が初主演する。近藤はモータースポーツシーン監修も担当し、あらゆる面で玉森ら後輩をバックアップする。

 「ドリームボーイズ」の初演は04年。滝沢、KAT-TUNの亀梨からバトンを引き継ぎ、初主演を務める玉森は意気込みを語った後、立ち上がった。「サプライズがあります」。そう言って近藤を招き入れた。

 近藤のミュージカル出演は市川猿之助(現在の市川猿翁)演出の89年「イダマンテ」以来。「後輩たちのミュージカルを客席から見ていて、ある意味刺激を受けていました。一緒の舞台に立つことで新しいものを発見できるのでは」。神妙な顔つきであいさつした。

 昨年まで主演した亀梨の卒業を機に設定がガラリと変わる。題材をボクシングからカーレースに変更。近藤のレーサー人生を題材にした映画主演の座を巡り、俳優の玉森と、レーシングチームのトップレーサーのキスマイ千賀健永がカーレース対決する。近藤は千賀とエンジニア役のキスマイ宮田俊哉が所属するレーシングチームのオーナー役。近藤のヒット曲満載の舞台になるという。

 近藤は84年からレース活動を開始し、現在も続けている。作・構成・演出のジャニーズ事務所、ジャニー喜多川社長から電話攻撃を受け、「ユーが出ないと成立しない。ユーのストーリーなんだ」と説得された。この日は「ジャニーさんのオファーじゃなければ断っていた。一生、舞台に立つことはないだろうと思っていました」と話した。「体力づくりをしないと。不安要素も多いけど、後輩たちには負けないよ」と意気盛ん。「ジャニーさんの演出に全て任せて、なるべく断らずにやろうと思う。年齢を聞かれたけど、飛べと言われたら飛ぶしかないでしょ」とフライングも辞さないつもりだ。

 特別出演に加え、モータースポーツシーンの監修も担当。スーパーフォーミュラのマシン手配も行う。主演の玉森らに「レーサーの心境など、メンタル的なものをいろいろとお話しできれば」という。