大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみに売れ行きに「変化」が出ています。東ゲートを入り、大屋根をくぐって広場の左手側に「ミャクミャクハウス」があります。ここにはキティちゃん×ミャクミャクのぬいぐるみなど、ミャクミャクがさまざまなキャラに“変身”したぬいぐるみがずらっと並んでいます。
23年4月に「公式ライセンス商品」第1弾としてミャクミャクのぬいぐるみ(Sサイズ)が近鉄百貨店などで販売されました。当初は「気持ち悪い」「子どもが泣く」などと言われ、悲しい思いをしたミャクミャクですが、王道のぬいぐるみは「初めて出したときはSサイズのぬいぐるみがすごく売れ、品薄になった」とミャクミャクハウスの担当者。
ミャクミャクハウスには誕生の起源がパネルに展示されています。
「今から35億年以上も前のこと、ある小さな湧水地でひとつの細胞が生まれました。細胞は長い年月をかけて世界各地の海、河川を漂い関西へ」
そして“誕生秘話”へと続きます。
「細胞は人間たちと友だちになりたくて自由に動かせる手を持ち、2足歩行するようになります。それは人間にあこがれて、その姿をまねたからです。水と細胞でできた不思議な生き物が誕生。人間の前に姿を現しました」
ミャクミャクは細胞をイメージした赤い楕円(だえん)が連なる奇抜な万博ロゴマークを使い、「水の都」大阪にちなんで水を組み合わせたデザイン。愛称は脈々と受け継がれてきた歴史や文化といった意味を込められています。
ミャクミャクが“変身”が得意なのは、“誕生秘話”を読めば、納得です。ぬいぐるみはサンリオのキャラクターだけではなく、「モンスターハンター」シリーズの代表的なモンスター「リオレウス」ともコラボ。ともにクセのあるビジュアル同士ですが、うまく? “調和”しています。「調和」は万博のテーマの1つです。
さまざまな“変身ぬいぐるみ”が発売されると、担当者は「コラボバージョンが話題になり、売れる主流になった」。ミャクミャクはぬいぐるみだけではなく、文具や菓子、ミャクミャクをデザインに生かして開発した漆や和紙、鍋島焼などの工芸品など、万博会場にはミャクミャクグッズがあふれています。
開幕直前になり「変化」もありました。変身していないオリジナルバージョンのSサイズのぬいぐるみが売れるようになったそうです。「一循環したのかな。ベースのぬいぐるみを求めていただく人が多くなってきた」と担当者。色を変え、形を変え、変身を続けましたが、ぬいぐるみは“原点回帰”です。
変化を続けるミャクミャクですが、万博会場で、どんな出会いがあるか、どんな体験ができるか。担当者いわく、ちょっとベタですが「ドキドキ、ワクワク、ミャクミャク」しているそうです。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)




