なぜ? どうして? これを知ればミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の観戦がもっと楽しくなる。今回はスノーボードのトリック(技)の読み方について説明します。

   ◇   ◇   ◇   

2022年北京冬季五輪ハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢(27)が見せた大技「フロントサイドトリプルコーク1440(フォーティーン・フォーティ)」。今月の世界のトッププロが集まる招待大会の冬季Xゲーム女子ビッグエアで村瀬心椛が見せた「バックサイドトリプルコーク1620(シックスティーン・トゥエンティ)」。カタカナと数字を組み合わせた「かっこいい」トリック名の意味とは-。

スノボのトリックは主に回転の「方向」「軸」「数」の3つで構成されている。平野の大技を例に説明する。

まずは、「回転方向」。主に進行方向に対して腹側に回す「フロントサイド」と、背中側に回る「バックサイド」の2つがある。

次に「回転軸」。平野の技名にあるコークとは、斜め縦軸回転のこと。栓抜きのコークスクリューのようにらせん状に回転する意味がある。その前にある「トリプル」は3回転を意味し、「斜め縦軸に3回転した」ということになる。また、純粋な縦軸回転は「フリップ」と言う。

そして、最後に「回転数」。最後の数字は、横1回転360度、半回転180度の合計数を表している。平野の1440の場合、360で割ると4回転したことになる。読み方もケタごとに区切って読まれる。

横1回転の360なら「スリー・シックスティ」。1440なら「フォーティーン・フォーティ」。超大技級の4回転半の1620は「シックスティーン・トゥエンティ」と読む。

これらを合わせると、「フロントサイドトリプルコーク1440(フォーティーン・フォーティ)」は腹側に斜め軸に縦3回転、横4回転。「バックサイドトリプルコーク1620(シックスティーン・トゥエンティ)」は背中側から斜め軸に縦3回転、横4回転半と意味を理解することができる。

選手のトリック成功に合わせて1発で読み上げられよう、ぜひチャレンジしてみてほしい。