サッカー現場発

イニエスタ本気にさせた大分岩田智輝の超「万能道」

A代表で6月の南米選手権に出場した大分トリニータDF岩田智輝(22)のさらなる飛躍に期待したい。球際に強い3バックの要だが、大分ユース時代にGK以外すべてのポジションを経験。4日鳥栖戦で今季3点目を奪うなど、万能型選手としての能力をいかんなく発揮している。

日本対ウルグアイ ボールキープする岩田智輝(19年6月20日撮影・PIKO)
日本対ウルグアイ ボールキープする岩田智輝(19年6月20日撮影・PIKO)

17日のホーム鹿島戦へは守備はもちろんのこと、「一瞬の判断で得点できるようゴール前のクオリティーを求めていきたい」と言い、攻撃でも貢献し4戦ぶりの勝利へ導く覚悟だ。

DFながら「今季は得点とアシストで7点にからみたい」という目標がある。鳥栖戦では、視察に訪れた日本代表の森保一監督(50)の前で、一時逆転となる値千金ゴールを奪った。

「インターセプトした瞬間、シュートを考えていた。いい感じでコースに行って良かった」

左足ミドルをゴール左につき刺した。「全体的に見て、調子のいい選手やクオリティーを見せる選手を次の選考につなげようと思い見に来ました。定位置はないので、常に代表に必要な選手を見ています」と話した森保監督の目にもとまったはずだ。

10日神戸戦でもインパクトのあるシーンがあった。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(35)と激しくボールを競りあい、お互い激高する状況があった。一触即発の場面を「イニエスタさんがどうこうじゃないんで」と振り返り、スーパースター相手にもひるむことのない姿勢に、心が動かされた。

昇格1年目で6位と健闘している大分は今、J1での対戦が2巡目に入り、戦法が研究された影響もあってか、3試合連続で勝ちがない。さらに大分で8得点を決め、躍進を支えたFW藤本憲明(29)が神戸に完全移籍した。

正念場でこそ、ユーティリティープレーヤーの岩田の真価も問われるはずだ。【菊川光一】

(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆菊川光一(きくかわ・こういち)1968年(昭43)4月14日、福岡市博多区生まれ。福岡大大濠高-西南大卒。93年入社。写真部などを経て現在報道部で主にJリーグなど一般スポーツを担当、プロ野球ソフトバンクなどのカメラマンも兼務する。スポーツ歴は野球、陸上・中長距離。

日刊スポーツのサッカー担当記者が取材現場の空気を熱く伝えます。

おすすめ情報PR

サッカーニュースランキング

    更新