スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会が3日、4時間にわたる話し合いを行った後、延期されていたスペイン2部リーグ最終節デポルティボ-フエンラブラダ戦を5日に、1部昇格プレーオフ準決勝を13日と16日に、決勝戦を20日と23日に、それぞれ開催することを決定した。ラ・リーガ(スペインリーグ)が発表している。

スペイン2部リーグ最終節は当初、7月20日に全試合が行われる予定だったが、デポルティボ-フエンラブラダの1試合のみ、フエンラブラダの選手およびスタッフ合計12人が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したため、キックオフ直前に延期となっていた。

その後7月26日にラ・リーガが、デポルティボ-フエンラブラダ戦の「永久的な中止」および、6位のエルチェがMF香川真司の所属する3位サラゴサと対戦することを発表。しかし、その決定に不満を述べていたフエンラブラダの訴えが最終的に通り、あらためてデポルティボ戦が実施されることになったのだった。

これによりサラゴサは、1部昇格プレーオフ準決勝でフエンラブラダもしくはエルチェと対戦することになった。現在8位のフエンラブラダはデポルティボ戦を引き分け以上の結果で終えた場合、エルチェを上回り6位となるため、1部昇格プレーオフ出場権を手に入れることができる。また、もうひとつの準決勝はアルメリアとジローナの間で争われる。

一方、デポルティボは最終節開始前、降格圏内の19位だったが、残留争いで上位にいたルーゴとアルバセテがそろって勝利したことにより、試合を戦わずに40年ぶりの3部降格が決定していた。

その後、最終節の全試合が同時に行われなかったことを不服としたデポルティボは、最終節全試合を同一キックオフであらためて行うことを訴えた他、来季の2部リーグを24チームで構成することを提案。スペインサッカー連盟も来季のみ24チームで2部リーグを行う案を出している。

またフエンラブラダ戦に向けてデポルティボは、ラ・リーガから新型コロナウイルス検査を3日に受けるように要請されたものの拒否しており、フエンラブラダ戦に参加しない可能性が出ている。その場合、フエンラブラダが不戦勝となり、サラゴサと対戦することになる。(高橋智行通信員)