東北大の男子駅伝チームが11月1日、全日本大学駅伝対抗選手権(名古屋・熱田神宮スタート~伊勢神宮ゴール、8区間106・8キロ)でチーム記録更新を目指す。9月の東北地区予選会で2年ぶり14度目の全国切符を手にした。大学院生(院)4人を含む頭脳集団が新たな足跡を「伊勢路」に残す。

各校8人(16キロ4人、10キロ4人)の合計タイムで争った予選会は、16キロの部で松浦崇之(院1年)が2連覇を決め、エースの役割を果たした。同期の脇田陽平も11位に食い込み、10キロの部では柚木友哉(院2年)が4位、立野佑太(院1年)が5位と、院生4人が優勝の原動力になった。

主力メンバーが大きく入れ替わった昨年は7年連続出場を逃した。全国出走経験者は松浦と立野の2人だけ。今春の大学卒業後、理学研究科で地球温暖化を研究する松浦は「同期と一緒に全日本を走りたかった」と現役続行を決めた。大学入学後に陸上を始め、1年時から全国を経験。全日本学連選抜で6区を走った昨年を含め、5年連続出場に「これまで1区が多かった。今年は(最終)8区を走りたい」と最長19・7キロのエース区間に挑戦する。

全国でのチームベストは時間、順位ともに04年の5時間41分20秒の18位。前回出場の18年は最下位(25位)に沈む悔しさを味わった。コロナ禍で自主練習を強いられた今春は、ラインやズームで連携を深め合った。松浦は「自分たちの走りをして2004年の記録を超えたい」とチーム記録に挑む。【佐々木雄高】