初出場の橋岡優輝(22=富士通)が決勝の舞台に立った。

★生まれ 1999年(平11)1月23日生まれ、埼玉県出身。

★いとこも 同じく東京五輪に出場しているサッカー日本男子の、DF橋岡大樹(22=シントトロイデン)もいとこ。7月31日の走り幅跳び予選と、サッカー男子の準々決勝ニュージーランド戦は、ほぼ同時刻に行われた。

★華麗なるアスリート一族 父利行さんは棒高跳びで日本選手権5連覇を含む7度優勝、母直美さんも100メートル障害で高校総体3連覇などの実績を誇る。

★経歴 優輝は、小学校までは本格的にスポーツを習っていない。球技は中学から始めても、トップになるのは難しいと感じ、父母と同じように陸上の道を歩み始めた。

★その陸上DNA 父の利行さんは「膝下のバネ、ストライドの大きさは妻に似ている」。

★家族愛 競技を始めてから母は日々の料理にも気を使うようになった。鶏肉は皮をはぐなど高タンパク、低カロリーを徹底。その毎食が無駄のない体作りの糧となった。大会後、家族が撮影したビデオを見て、助走や跳躍などの修正点を細かく確認するのは、今も日課。

★道のり 高校は八王子学園八王子へ。叔父であり、00年シドニー五輪走り幅跳び代表渡辺大輔氏(46)の指導を受け、才能を伸ばした。

★実績 19年世界選手権では日本勢史上初の入賞となる8位。この日の決勝を予選3位突破で迎えていた。