日本の男子短距離陣は全員が予選で散った。最後のとりでだった男子200メートルの予選が行われた。

飯塚翔太(30=ミズノ)は21秒02の1組6着、サニブラウン・ハキーム(22=タンブルウィードTC)は21秒41の2組最下位6着、山下潤(23=ANA)は20秒78の3組5着。

いずれも3着以内に入れず、残る4着以下の上位タイム3人という準決勝進出条件を満たせず、早々と予選敗退が決まった。男子200メートル代表はリオデジャネイロ五輪に続き2大会連続で準決勝進出はならなかった。

飯塚は「200メートル陣で挽回できればと思っていたが、悔しい」と振り返った。サニブラウンは「体も痛くなく、調子が悪かったわけではない。自分でも何であんなに遅かったか分からない。最後の100メートルはもはやジョギングしているぐらいの遅さだった」と肩を落とした。

すでに日本は男子100メートル代表の多田修平(25=住友電工)、山県亮太(29=セイコー)、小池祐貴(26=住友電工)、男子400メートル代表のウォルシュ・ジュリアン(24=富士通)も予選で敗れていた。

自国開催の五輪。この上ない大舞台で活躍を期してきたが、世界との厳しい壁を突きつけられる結果となった。2次予選があった時代を含め、男子100メートル、200メートル、400メートルの短距離の全種目に代表を送り込んだ五輪で、初戦から次のラウンドに進出できなかったのは史上初めてとなる。男子100メートルと200メートルに限れば、両種目代表の初戦敗退は1928年のアムステルダム五輪以来、93年ぶりの屈辱となる。