女子1次リーグB組の日本(世界ランク10位)が、2大会連続の準々決勝進出を決めた。102-83でナイジェリア(同17位)を下し通算2勝1敗とした。

司令塔の町田瑠唯(28=富士通)が五輪史上最多タイの15アシストを記録。林咲希(26)が7本の3点シュートを成功させるなど両チーム最多23得点を挙げ、宮沢夕貴(28)も外角シュートを武器に19得点と量産した。

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バスケの「ルイ」は、女子もすごい! 男子の八村塁は前日に3連敗で大会を終えたが、女子の町田瑠唯がアシスト女王として日本の勝利を演出。1次リーグ突破が掛かった試合で鮮やかにラストパスを通し続け、五輪史上最多記録に並ぶ15アシストを記録。「アシスト数は気にしていなかった。周りの選手が走り、良いスペースに動いてくれた」と笑顔を見せた。

黒子に徹した。先発として約20分プレーしたが、自身が放ったシュートは4本にとどまり得点はゼロ。それでもドリブルでアタックを重ねて相手を引きつけ、ノーマークとなった味方にタイミング良くパスを供給した。「スペースをつくりながら攻めることを意識した」という町田のパスを受けた林や宮沢が、外角から狙い澄ましてシュートを放ち得点を量産。76年モントリオール五輪のカナダ戦(121-89)以来、45年ぶりとなる“100点ゲーム”での大勝につながった。

大けがを負ったエースの渡嘉敷がメンバーから外れ、大幅な戦力ダウンが危惧されたチームだが、スピードと3点シュートに磨きを掛けて1次リーグを突破。司令塔の町田を軸に、初の4強進出を目指す。【奥岡幹浩】