競泳の競技終了から一夜明けた2日、メダリスト2人が都内で会見を行った。女子個人メドレー2冠の大橋悠依(25=イトマン東進)男子200メートルバタフライ銀メダル本多灯(19=アリーナつきみ野)、日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(58)が出席した。

大橋は「200メートルも400メートルもメダルを目指していたが、今の2個の金メダルの実感がない。不思議な気持ちの中にいます」。高校まで滋賀県彦根市で過ごして基礎を固めて、東洋大で平井コーチの指導を受けて飛躍した。「今は滋賀県内に屋内で50メートルプールをつくっていますが、私が高校までは25メートルプールだけだった。全国には環境が物足りないという地域もあるけど、水泳に限らずスポーツで『自分もやってやるぞ』という気持ちになってもらえたらいいなと思う」とした。

競泳は終了して、応援したい五輪競技を聞かれて、同じ水泳のアーティスティック(AS)とオープンウオーターも挙げた。「ナショナルトレーニングセンターで、すごく練習している姿を見ているので、応援したい」。また陸上男子400メートルリレーメンバーの桐生祥秀(25)は同じ95年生まれで彦根市出身。「同郷の桐生が走るかもしれないので、楽しみにしています」とした。【益田一弘】