石川佳純(28=全農)、伊藤美誠(20=スターツ)、平野美宇(21=日本生命)の日本が、女子団体で2大会ぶりの銀メダルを獲得した。0-3で中国に敗れ、男女を通じて団体で五輪初の金メダルはならなかった。女子団体はロンドン大会の銀、16年リオデジャネイロ大会の銅に続く五輪3大会連続のメダルとなった。

試合後、エースの伊藤は「最後まで楽しくできたと思います。もちろん勝ちたかったのは1番。すごく悔しい気持ちがすごくあります」と、振り返った。五輪初出場の平野は涙ながらに「すごく悔しいですけど、この舞台に立てたのは楽しかったので、立てたことに感謝したい」と話した。石川も涙を流しながら「悔しさは大きいですけど、中国の強さも感じました。(年下の2人のチームメートは)本当に心強い2人で、チームワークもすごく良かったです。2人には感謝しかないです」と話した。

ダブルスの第1試合は左利きの石川、右利きの平野組が、ともに右利きで世界ランキング1位の陳夢、同4位の王曼■組に1-3で敗れた。第1ゲームは、ラリーから石川がフォアの強打を決めて先制。勢いに乗ってリードを許さず、10-9でゲームポイントを迎えると、石川がフォアの強打を決めた。平野が2球目を攻撃的なレシーブで返したことで、甘く返ってきた4球目を仕留めて11-9。序盤からコンビネーションがさえた。

第2ゲームは6-11で落としたが、2-10のゲームポイントから4連続得点するなど粘り見せた。それでも、流れに乗った中国の猛攻を跳ね返せなかった。第3ゲームは8-8から、終盤に3連続失点して8-11。第4ゲームも終盤で引き離され、7-11と3ゲーム連続で失い、第1試合を落とした。

シングルスの第2試合は、世界ランキング3位の伊藤が、同2位の孫穎莎に1-3で敗れた。個人戦のシングルスでは、準決勝で0-4と完敗。世界ランキングでも逆転された同い年のライバルに雪辱を期していたが、返り討ちに遭った格好となった。

第1ゲームは8-8から3連続失点で落とした。第2ゲームは5-5から6連続失点。5-11で、2ゲーム連続で落とした。だが第3ゲームは一転して11-3で圧倒。8-2からの9点目は、前後左右への豊富な運動量とカウンターを駆使し、最後は押し出すようなスマッシュの必殺「みまパンチ」で決めた。思わず相手もため息をつくほどの多彩な攻めを見せた。それでも第4ゲームは、相手の返球が台の角に当たってイレギュラーな弾道となる不運も重なり、勢いを継続できなかった。このゲームを3-11で失い敗れた。

再びシングルスの第3試合も平野が王に敗れ、金メダルへの挑戦は終わった。それでも08年北京大会から五輪に団体が採用されて以降、今大会で4連覇の女王中国を、0-3というスコア以上に追い詰めた。

※■は日の下に立