横浜F・マリノスがリーグ戦の連続負けなしを10試合に伸ばした。今季は3~5月にも11戦無敗を記録しており、同一シーズンに2度目の10戦以上負けなしだ。

チームの伝統か、調子が上向くと、その勢いは継続する傾向にある。93年のJリーグ初年度から1度もJ2に降格したことがない名門クラブの10戦以上無敗は今回が通算11度目。川崎Fと浦和の7度を大きく上回り、クラブ別最多となっている。

現在首位を快走する川崎FはJ1記録の開幕23戦負けなしを続けるが、横浜も16勝5分け2敗で2位。今季は開幕戦でその昨季王者に敵地で敗れたものの、第2節からは11戦負けなし。5月15日のアウェー鹿島戦で不敗はストップしたが、再び10戦負けなしだ。

今季の2敗はともに敵地。ホームに限れば、昨季からクラブ史上2位の13戦無敗(10勝3分け)とし、12~13年にマークした16戦無敗(10勝6分け)のクラブ記録にもあと3試合と迫った。

さらに、19年8月3日の清水戦(日産ス、0-1)を最後にホームでは無得点のまま終わったことがなく、クラブ記録を更新する35試合連続得点中。監督が交代し、チーム得点王だったFWオナイウ阿道(12得点)がフランス2部トゥールーズに移籍しても横浜の勢いは止まらない。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)