昨季からJリーグの全試合を中継する動画配信サービスDAZNの18年事業戦略説明会が25日、都内で行われた。

 ジェームズ・ラシュトンCEO(39)が、昨年8月に会員100万人を突破したことなど17年の実績を報告。今年はダウンロード機能の提供を予定していると明かし「これからも我々はスポーツの本拠地でありたいし、設備やコンテンツに積極的に投資して、この立ち位置を強固にしたい」。時期は未定だが、欧州サッカーなど時差がある中継をスマートフォン等に落として視聴可能になる。

 Jリーグ制作方針としては、J1の通常中継「スタンダード」のカメラ数を9台から12台にし、14台の「スペシャル」を新設。昨季の目玉だった「プレミアム」は最大16台だったカメラを18台に増やす。両チームのロッカールームの映像も含めれば、実質20台のカメラを駆使して試合を配信する。

 Jリーグの村井満チェアマン(58)も登場し「DAZN様と組むことでJリーグは大きく変貌しました。指導の下、我々は自ら中継制作に乗り出し、これまで1000試合超のデータを保有、発信できるようになりました。17年は過去最高の入場者数を記録しましたし、応援してくれる方々の平均年齢も下げることができました」と強調した。史上初の平日開幕となる2月23日のサガン鳥栖-ヴィッセル神戸戦など「今季は金曜開催が11試合あります」とも紹介し、さらなる発展を約束していた。

 このほか、18年の自転車ロードレースの配信ラインアップなども発表された。