J2アルビレックス新潟は今日6日の第13節、首位大分トリニータとホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。強敵相手に今季初の3連勝がかかる一戦、ルーキーのMF戸嶋祥郎(22)が7試合ぶりにスタメン出場する。前節ツエーゲン金沢戦でプロ初得点を決めた同じルーキーのFW渡辺新太(22)に刺激を受け、初ゴールを狙う。

 戸嶋が渡辺新に続く。「意識します。刺激になる」。金沢戦で決勝点のプロ初ゴールを挙げた同期の活躍は、励みそのものだ。大分戦は右サイドハーフで先発する。前回の先発、第6節徳島戦ではボランチ。ルヴァン杯でもボランチが多かった。ただ、もともと筑波大でサイドハーフやトップ下でプレーしていただけに違和感はない。

 ピッチいっぱいに走り回り、ボールの奪い合いでは1歩も引かない。そんな持ち味をフルに発揮しやすい位置。左サイドハーフで先発の渡辺新と「自分たちがガンガンいこう」と話した。鈴木政一監督(63)は「大分は前がかりで攻めてくる。ハードワークが必要」と戸嶋の特徴にかける。

 ひそかに狙っているのがプロ初得点だ。「サイドハーフに入ればゴール前でプレーする場面が増えるので」。渡辺新にひけを取らない活躍を見せる覚悟でいる。【斎藤慎一郎】

 ◆戸嶋祥郎(としま・さちろう)1995年(平7)9月26日生まれ、埼玉県出身。常磐中では浦和ジュニアユースに所属。市浦和に進み、3年のときに全国高校選手権で3回戦進出。筑波大では17年ユニバーシアード代表で優勝、関東大学リーグMVP。170センチ、65キロ。背番号26。