ポルトガル1部ポルティモネンセへの移籍が決まった、鹿島アントラーズDF安西幸輝(24)が9日、鹿嶋市内のクラブハウスで取材に対応した。

6月上旬に移籍の話が浮上し、持ち前の運動量や攻撃面を高く評価されたこと、監督から「(安西を)使いたい」「ポルティモネンセをステップアップに使ってくれ」と言われたことから、移籍を決めたという。

Jリーグのシーズン途中での移籍に悩んだというが、「年齢的にも(24歳で)海外挑戦はラストチャンスだと思っていたので、オファーが来たら行こうと思っていた。3年後のW杯カタール大会が一番の目標。スタメンで出場するなら海外でもまれてステップアップしないといけない」と決断の理由を説明した。

同じく鹿島からヨーロッパへ羽ばたき、ドイツ1部シャルケで欧州CLベスト4を経験したDF内田篤人(31)にも背中を押されたという。もともと鹿島加入以前からファンを公言しており、「今でも真正面から話せないときがある」というほど憧れの存在。「篤人くんを超えたいとずっと言っていて、篤人くんと同じ景色を見たいし、見ないといけないので、そこはすごく意識してやろうかなと思います」と、偉大な先輩を目標に掲げた。

6月18日のACLサンフレッチェ広島戦で負傷して以降、太もも前の肉離れで戦列を離れている。ケガを抱えたまま出発することになりそうだが、「あっちに行ったら僕が助っ人。やらないといけないことがたくさんある」と、新たな挑戦に表情を引き締めた。【杉山理紗】