最近5戦4勝と好調だったヴィッセル神戸が、サンフレッチェ広島に今季ワースト6失点を喫した。

開始直後の前半5分に先制され、19分にFW古橋亨梧(24)が同点ゴールも、リズムをつかめず。後半20分にDF大崎玲央(28)が一発退場。数的不利も重なり、最後はロスタイムに2失点した。

トルステン・フィンク監督(51)は「ドイツのことわざにあるが『無駄な1日』だった。ここ数週間やったいいサッカーが見られず、この試合に準備したものも出せなかった。責めるわけではないが決定力、ハングリー精神も相手の方にあった」と振り返った。

試合開始から最後まで主導権を握られた。指揮官は「相手にスペースを与えすぎたし、1対1はすべて負けた印象」。MF山口蛍(28)は「相手も研究してきているし、こっちがやろうとすることをつぶしにきている。相手がよかったのもあるし、こっちはミスで失点した。みんなが1対1で戦わないといけない」と完敗を認めた。

MFアンドレス・イニエスタ(35)は「結果にあまり注目すべきでない。(試合内容で)特に出だし。いい形で入れず、1人退場になりゲームを難しくした」。その上で「(マイナス要素が)この試合に重なったと前向きに捉えたい」と切り替えを強調。フィンク監督も「『1回大きく負ける方が、何回も接戦で負けるよりいい』ということわざもある。引きずらず前向きにいきたい」。

9位で変わらずだが、16位サガン鳥栖と勝ち点4差。混戦を戦い抜くためにも切り替えていく。