再建を目指すJ2京都が、来季の新監督に実好礼忠コーチ(47)が就任することを29日、発表した。現役時代はG大阪ひと筋でDFとして活躍。G大阪を率いる元日本代表の宮本恒靖監督(42)とコンビを組んで主将を任されるなど、05年にはリーグ初制覇に貢献した。07年限りで現役を引退。その後は昨年のW杯ロシア大会で日本代表監督を務めた西野朗氏(現タイ代表監督)の下でG大阪、名古屋のコーチを務めるなど指導者としての礎を築いた。

今季、京都はJ2で8位。J1参入プレーオフ進出を逃し、28日に中田一三監督(46)とゲルト・エンゲルスコーチ(62)の退任を発表。10年以来となるJ1復帰へ、実好新監督は「目標達成のため全力で取り組みます」とコメントした。

熱血指導が持ち味でG大阪時代はFW宇佐美貴史、MF大森晃太郎(現東京)らを育てた。京都は元日本代表DF闘莉王が、今季限りでの引退が確実。トップチームの監督は初めてだが、悲願のJ1昇格へ、新監督にかかる期待は大きい。

◆実好礼忠(さねよし・のりただ)1972年(昭47)10月19日、愛媛県生まれ。南宇和高で全国高校選手権優勝。立命大を経て95年G大阪入団。主にセンターバックでJ1通算236試合1得点。07年の引退後はG大阪でコーチなどを務め、14年に名古屋監督に就任の西野氏に引き抜かれる形で同クラブコーチ。16年G大阪復帰し、U-23監督などを務め、今季から京都コーチ。現役時代は178センチ、72キロ