新型コロナウイルスの感染拡大により2月下旬から中断中のJリーグは11日、ウェブ上で臨時の実行委員会を開いた。

その前に行われたプロ野球との新型コロナウイルス対策連絡会議では、リーグ再開に向け、専門家チームから再流行のリスクを念頭に置いた慎重な対応を求められた。実行委員会で日程の協議はされなかったが、村井満チェアマン(60)は7月再開をメドに準備を進めてほしいとの要望を各クラブに伝えた。

来るべき日に備え、これまでの予防や感染対策のガイドラインに「練習」「試合」「移動」「宿泊」などの再開後の運用法も加えた約40ページの手順を各クラブと共有。試合会場を3ゾーンに区切って人数制限をする方法やロッカー室の密度軽減、ベンチでのマスク着用など、リーグ再開へ動きだした各国を参考に、専門家の助言を仰いで完成させていく考え。再開に向けた選手の検査態勢も、検査法を含めて協議を重ねる。

村井チェアマンはリーグ再開の主な判断基準に「新規感染者数、ベッドの占拠率、医療現場のひっぱく度」を挙げた。「次のステップは21日の政府見解、22日の(新型コロナウイルス対策)連絡会議が1つのポイントになる。練習再開の見通しができるかと思っている」との見解を示した。