新型コロナウイルスの陽性者3人(選手1人、トップチーム関係者2人)を出したセレッソ大阪は9日、ブラジル人のレビークルピ監督(68)が、10日のアビスパ福岡戦(ヤンマー)の指揮を執るかは当日の午前中に判断すると発表した。

計3人の陽性者を出しながら6日横浜F・マリノス戦は無事に開催。ただ、その時点で濃厚接触疑い(Jリーグ独自の基準)だったレビークルピ監督は指揮を執れず、小菊昭雄コーチ(45)が代行。0-1で敗れた試合後、同監督は保健所から濃厚接触に該当しないと判断されていた。

それでもクラブ側は、最大限の安心と安全を担保するために、7日の練習、8日のオフをはさみ、この日の練習にも同監督を合流させていない。7日のPCR検査でも選手ら全員が陰性となり、この日午前にも改めて検査を実施。Jリーグの基準では同監督の合流は可能だが、クラブはこれ以上の感染者を増やさないため、さらに68歳と高齢でもある監督への配慮もある。

なお、5日夜に濃厚接触疑い者になりながら、最終的に該当しなかった3選手もこの日、練習に合流したという。よって試合出場が不可能なのは、現時点で陽性判定を受けた選手1人になる。

2試合連続で指揮を執る可能性のある小菊コーチはこの日、オンラインで取材対応し「話好きな監督とは練習前、後、さらに数分後といった感じで意思疎通を図っている。(隔離された場所で)寂しいと思うが、冗談も言っている。(横浜戦の負けから)非常にいい準備、練習ができたので、楽しみにしています」と、明るい表情を見せた。

C大阪は前節横浜戦は6試合ぶりに敗れ、福岡戦では連敗を避けたい。開幕から5勝1分け3敗で5位のC大阪は、今季ホームでは4戦全勝と勝率100%を誇っている。【横田和幸】