7月にセレッソ大阪の新ホームとなったヨドコウ桜スタジアムで3日、「救命入門コースとヨドコウ桜スタジアムAEDツアー」が行われた。

セレッソ大阪のサッカースクール生、小学3年生から6年生までの25人が参加。大阪市消防局の協力のもと、実技を交えながら救命処置に必要な知識を学んだ。

10年前の11年8月2日、元松本山雅の松田直樹選手が練習中に急性心筋梗塞で倒れ、34歳の若さで急逝した。当時の練習場にはAEDが設置されておらず、心臓が止まった状態で救急車に運ばれた松田選手は2日後の4日に亡くなった。

スクール生たちは、このような過去にあった出来事から倒れた時に近くにいる人の処置がどれだけ大切かを学んだ。胸骨圧迫のやり方とAEDの使い方を実技で体験し、同スタジアムに8個設置されているAEDの場所を確認した。「サッカーだけでなくても適切な処置ができれば助けられる命がある。子どものころから知り、繰り返し(講習)行うことが大切」とセレッソ大阪の藤本康太アンバサダー(35)。セレッソ大阪は今後も、「#命つなぐアクション」を行える社会を目指していく。