アスルクラロ沼津は最終戦を勝利で飾れなかった。いわてグルージャ盛岡に1-1で引き分け。後半20分、FW高橋潤哉(24)の今季6点目で追いつくも、勝ち越し点は奪えなかった。この一戦で岩手の2位が確定。目の前でJ2昇格を決められた。

浮上のきっかけをつかめず、もがき苦しんだ。今季は7勝6分け15敗。15チーム中14位でシーズンを終えた。1度も連勝できず、2017年のJ3参入後では最も低い順位となった。試合後のセレモニーでMF菅井拓也主将(30)は「勝つ難しさを年間通して感じた」と唇をかんだ。

クラブはJ2ライセンスを持たず、仮に2位以内に入っても昇格できない。それでも、将来のライセンス獲得のためには、結果を残すしかない。「目指すのは地域に愛されて勝つクラブ。これが、未来のライセンス、昇格につながる近道と信じてやっていく」と菅井。悔しさを糧に、来季の巻き返しを図る。【古地真隆】

◆退団 J3沼津はこのほど、富士市出身のDF後藤虹介(こうすけ、27=飛龍高出)が今季限りで退団すると発表した。今年のリーグ戦は12試合出場無得点だった。