YSCC横浜がFC琉球を1-0で下し、ホームで5試合ぶりの白星を飾った。
8月の4試合は2分け2敗と勝利を奪えず、18位まで後退。成績不振から星川敬監督が解任され、5月まに琉球監督を務めていた倉貫一毅氏が就任。その初戦が成績不振で解任された琉球が相手という「因縁」の巡り合わせの中、幸先良く勝ち点3を手にした。
試合は前半10分、FW道本の右CKからゴール前のFW萱沼がヘディングシュートを決めた。先制点を挙げたYS横浜は、前線から各選手がボールを追うハードワークで気合のこもったプレーを見せた。
前半途中にはゴール前へ抜け出したMFカルロス・アローヨが相手選手と交錯し、転倒。肩をピッチに打ち付け、途中交代となった。
後半も琉球にボールを持たれながらも攻守一体となったプレーを披露。前線の道本が積極的にゴールに向かい、カウンターから追加点を狙う。相手ボールには体を張って対応する。終盤は相手のロングボールにゴール前に押し込まれる場面があったが、集中力を切らさなかった。
終盤の失点が多く、勝ちきれなかったYS横浜だったが、この日は最後まで付け入るスキを与えず。試合終了のホイッスルが鳴り響くと、倉貫監督は「よっしゃー!」と声を張り上げ、ガッツポーズを見せた。7月30日の岐阜戦(1-0)以来の勝利となった。
倉貫監督は監督就任からわずか3日の練習で勝利を手にした。チームのいい部分には手を入れず、クロスへの対応など失点の目立つ守備の部分を修正して臨んだ。「選手たちが粘り強く、最後のところで体を投げ倒して守ってくれた」と選手の頑張りを称賛した。
くしくも自身が今季序盤に率いた琉球が相手とあって、「正直準備は少なかったけど、選手を知っているのでスカウティング(分析)に割く時間が少なくて済んだ。選手の特徴は分かっていた」という巡り合わせがプラスに働いた。後半13分から琉球が高さのある今季9ゴールと活躍するFW野田を投入してくると、「そこにボールが入ってくるのはわかっていた」としてやったりの表情。「選手たちが気持ちを前面に出して戦おうと言ってくれていたので、僕は背中を押すだけだった」と話し、喜びを噛みしめた。
虎の子の1点を守り抜いての勝利だが、裏を返せば得点力不足は否めない。「チャンスはあったので、そこは今後の課題」。残り13試合。倉貫監督とともに、YS横浜は巻き返しの秋に向かう。



