セレッソ大阪の新加入DF登里享平(33)が、24日のJ1開幕東京戦(ヨドコウ)の先発へ1歩ずつ近づいている。

左サイドバックは昨季、DF舩木翔(25)がキャリアハイの23試合(先発19試合)に出場。DF山中(現名古屋)の負傷の穴を埋めたものの、攻撃面では相手の脅威になれなかった。

そこで補強されたのが、川崎F一筋15年だったベテランの登里だった。1月の新体制会見では、自らに堂々と目標を課した。

「自分がいい影響力を与えて(クラブ設立)30周年に必ず優勝して、この街をピンク色に染めたい。自分が昇り竜になって、てっぺんまで導きたい」

川崎Fで4度のリーグ優勝を経験し、20年にはベストイレブンにも選ばれた。戦術眼やゲームメークにたけ、一瞬のスピードや対人プレーの強さが武器だ。

C大阪での1月のタイ1次キャンプ、現在の宮崎2次キャンプの練習試合を通じても、登里と舩木の起用はほぼ半々。ただ、今季のチームに得点力を求める小菊昭雄監督(48)は、最終的に登里を指名する可能性が高そうだ。

今後のポイントは、開幕まで2週間を切り、登里がいかにコンディションを維持し、上げていけるか。

川崎Fでは分厚かった選手層の関係や、故障に泣いたシーズンも多く、意外にも年間29試合の出場が自己最多。昨年は2月の練習で左ふくらはぎを肉離れし、開幕はベンチ外だった。過去15年で開幕に先発で出たのは、6度だけ。それだけに、故障や古傷には細心の注意を払い、現在のキャンプを送っているという。

東大阪市生まれの大ベテランは「(小学生時代など)C大阪を応援していた時期があり、00、05年のリーグ優勝を(あと1歩で)逃したのも見てきた。大阪の地で一緒に悔しい気持ちをしたC大阪に入団し、リーグ優勝に導けたら達成感がある。節目に優勝してみんなで喜びたい」と意気込む。

12年ロンドン五輪のアジア予選では1学年上のMF清武弘嗣(34)とも日本代表で同僚だった。際立つ社交性の高さで、C大阪加入初日からチームの輪の中心にいた。笑顔を絶やさない性格で、仲間を引きつけている。

高卒新人だった登里が川崎Fでプロデビューした09年6月20日(大分戦)、途中出場で勝利に貢献した当時18歳は、等々力のサポーターに向かい、拡声器を手に「これからも応援、よろしくお願いします」とあいさつした。故郷大阪の新天地では、どんなデビュー戦を見せてくれるのか楽しみだ。

 

◆登里享平(のぼりざと・きょうへい)1990年(平2)11月13日、東大阪市生まれ。香川西を経て09年川崎F入団(リーグ、ルヴァン杯、天皇杯の3大タイトルは計7度優勝)。J1通算280試合9得点。168センチ、68キロ。背番号6。