リバプールの日本代表MF南野拓実(25)が24日(日本時間25日)、3部リンカーンとのイングランド・リーグカップ3回戦で今季公式戦初先発し、2ゴール1アシストの活躍をみせた。FWでフル出場し、3得点に絡むプレーと前線からの守備で貢献。7-2で勝利する原動力となった。格下相手に主力温存となった一戦でインパクトを残し、ユルゲン・クロップ監督(53)をうならせた。

7発圧勝の起爆剤だった。3トップの中央で先発した南野は1-0の前半18分にペナルティーアーク付近約20メートルの位置から迷わずに右足でシュート。ゴール右隅に鮮やかに突き刺した。さらに4-0で迎えた後半開始直後だ。前線から激しく守備し、連係してボールを奪取。速攻から味方シュートを相手GKがはじいた浮き球を跳びながら右足でとらえて押し込んだ。開始18秒という2点目だった。

リーグカップでの日本勢の2得点は16年9月、当時レスターに在籍していたFW岡崎慎司(現ウエスカ)が決めて以来となる。試合後、南野をグータッチで出迎えたクロップ監督は「タキ(南野)のゲームが大好き。非常に優れており、多くの局面に絡み、非常に素晴らしかった」と称賛した。さらに「彼がプレスのリズムをつくった」と、最前線で守備のスイッチ役としての働いたプレーを高く評価した。

リバプールで2季目の南野はプレシーズン戦で2戦連発し、今季のキーマンとして地元メディアから注目されたが、リーグ戦2試合はチェルシー戦で後半41分からの途中出場のみ。欧州チャンピオンズリーグ覇者バイエルン・ミュンヘンからスペイン代表MFティアゴ、プレミアリーグの実績もあるポルトガル代表FWジョタも加入し、ポジション争いは激化している。

4回戦の相手はアーセナル(日時未定)。主力が温存されるリーグカップで存在感を示し、南野は定位置獲得を狙っていく。