MF本田圭佑(34)の所属する強豪ネフチが、劇的な展開で、逆転でのリーグ制覇を成し遂げた。シーズン最終戦で前節まで首位だったカラバフに勝ち、逆転で8季ぶりの優勝を飾った。優勝が決まると、本田はピッチで仲間と肩を組み、笑顔で喜びを分かち合った。

カラバフとのリーグ優勝をかけた、最終節の決戦。前節まで首位で、リーグ8連覇を狙ったカラバフは勝ち点57、2位で、8季ぶりV奪回を狙ったネフチは同56。本田ネフチは逆転Vへ、勝つしかない非常に分かりやすい状況で、重要な一戦を迎えた。

前節ベンチのまま出番のなかった本田は、前線の攻撃的な位置で2試合ぶりに先発起用された。出場3試合連続得点&逆転Vを狙い、大一番に臨んだが、0-0の後半24分に交代し、ピッチを後にした。

しかし、本田不在のピッチで、仲間が劇的な試合を演じる。0-0、このままなら相手の優勝が決まる土壇場の後半45分に、アーメドフのゴールが決まった。ロスタイムをしのぎきり、1-0で勝ち、ドラマチックな逆転Vを成し遂げた。

本田にとって、名門ACミラン在籍時の唯一の優勝だった2016年イタリア・スーパー杯以来、実に5年ぶりの所属クラブでのタイトル。リーグ制覇となると、12-13年シーズンのCSKAモスクワで経験したロシアリーグ制覇以来、実に8季ぶりの歓喜だった。

なじみのないアゼルバイジャンのネフチ加入は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会後、目標とし、公言してきた東京オリンピック(五輪)に、年齢制限外のオーバーエージ枠で日本代表として出場し金メダルを取るという大目標のためでもあった。チームのV奪回という最高の形で、シーズンを締めくくった。

21年は2月にポルトガル1部のポルティモネンセと1度は契約したが、リーグ登録が間に合わず破談になるという、考えられないアクシデントがあった。欧州でアピールするため、未知なるアゼルバイジャンの強豪でのプレーを選択した経緯がある。

ネフチでデビュー後、「8戦8発」を、自ら逆転での東京五輪日本代表入りのノルマに設定した。8戦に登録され、うち出場7戦2発という結果に終わったが、リーグ優勝という勲章を手にした。

ここまで、一貫してほとんど本田の招集に関心を示してこなかったといってもいい東京五輪代表を率いる森保一監督へのラストアピールを終え、1つの“審判の日”を待つことになる。