欧州選手権覇者イタリアはスイスと0-0で引き分け、公式戦の無敗記録を36試合に伸ばし、2007年~09年にスペインが樹立した35試合を上回って、欧州記録を更新した。世界記録は1993年~96年のブラジルの36試合と伝えるメディアもあるが、うち1試合は公式戦に含まれずに35試合で、今回のイタリアが最多になったと、別のメディアや欧州連盟は伝えている。

イタリアは前半から好機をつくるも相手GKゾマーの好守に阻まれた。後半6分にはベラルディがペナリティーエリアで倒されてPK獲得も、PKの名手ジョルジーニョが左に蹴った球はゾマーに読まれてキャッチされ、先制の絶好機を逃した。

試合後、マンチーニ監督は「PKの問題ではなく、他の状況の問題だ。我々はもっと決定的で正確である必要があった。やはり多くのチャンスをつくりながら勝てなかったブルガリア戦と同じだ」と振り返り、ロレンツォは「僕らが得点すべき状況で得点できなかった。ジョルジーニョはこれまで何度も喜びを与えてくれた。今日はそうではなかったけど、それは自然なことだ」と、ジョルジーニョをかばっていた。

ジョルジーニョは欧州選手権決勝のPK戦でも失敗、対するゾマーは同選手権のフランス戦でエムバペのキックを止め、チームを8強入りに導いていた。

スイスにとってはヤキン新監督の初陣で、ホームでの無敗記録を20試合に伸ばした。

イタリアは5試合で勝ち点11の首位、スイスは3試合で同7で2位につけている。