ウクライナ1部シャフタル・ドネツクでプレーする同国代表MFタラス・ステパネンコ(32)が、ロシアの侵略から母国を守るために戦っている兵士たちから多数のメッセージが寄せられていることを明かした。ESPN電子版が報じた。

ロシアの侵略によって活動停止を余儀なくされているウクライナ代表は、今月11日にボルシアMGと親善試合を行う。昨年11月16日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦以来となる実戦だ。

そして6月初旬には大一番を迎える。同月1日に22年ワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選プレーオフA組準決勝・スコットランド戦を戦い、勝てば同月5日にウェールズと代表決定戦を行う。

ステパネンコは会見で「毎日にように兵士のみなさんからメッセージが届く。本当に多くの兵士たち、そしてウクライナにいるサッカーを愛してやまない人たちからも。彼らが望んでいるのはただ1つ、『W杯に行くためにできるかぎりのことをしてくれ』というものだ」と明かした。

ステパネンコは続けて「母国、そして彼ら(兵士たち)にとってもサッカーは希望の瞬間だ。W杯出場を決めれば国を挙げてのお祝いになるだろう。それが我々がプレーしなければならない理由。単にフットボールをするということだけじゃなく、魂で、心でプレーするんだ。母国、選手たち、すべてのウクライナ国民が心を動かされると思う」と話した。

ウクライナ代表は現在、欧州サッカー連盟(UEFA)チェフェリン会長の母国であるスロベニアで調整中。ステパネンコは「ウクライナで何が起きているかが分かる写真や映像を毎日のように見る。そして国に残っている人々の話をする。そんな中で(試合へ向けて)準備するのは簡単ではない」と正直な心情を吐露。

その上で「だが試合の意味は分かっているし、ベストを尽くし、すべてを出し切らなければならない」とウクライナ国民のために戦うことを強調した。