オランダ1部PSVアイントホーフェンからフライブルクへ移籍した日本代表MF堂安律(24)が、アウクスブルクとの開幕戦で今季初ゴールをマークした。

3点リードの後半33分。堂安はゴール正面、ペナルティーエリアすぐ外でこぼれ球を拾うと左足を振り抜いた。グラウンダーのシュートがゴール右に突き刺さった。

チームはそのまま4-0で大勝。堂安は7月31日のドイツ杯1回戦・2部カイザースラウテルン戦での延長決勝ゴールに続き、公式戦2戦連発となった。PSVからビーレフェルトへ期限付き移籍していた20-21年シーズン以来、2季ぶりのブンデスリーガで幸先の良いスタートを切った。

ただ、堂安は試合後、喜びに浸っていただけではなかった。自身のSNSにちょうど1年前の21年8月6日に行われた東京オリンピック(五輪)男子サッカー3位決定戦の写真をアップ。メキシコの選手たちが3-1の勝利を喜んでいるそばで、ピッチに座り込む自身の写真だった。

堂安は「この日からちょうど1年が過ぎますが、この写真を見返すといまだに怒りさえ覚えるぐらい鮮明に覚えています。まだまだ成長して活躍しないとこの日の悔しさは晴れへんかな。頑張ります」と記した。悔しさを晴らすには今年11月21日開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会で活躍するしかない。この日のゴールは、1次リーグで対戦するドイツのファンへ向けた、あいさつがわりの一撃だった。