バルセロナのジョアン・ラポルタ会長(60)が今季の優先すべき目標について「首位に立っているスペインリーグだ」と力強く語った。

9日正午、ホームスタジアムのカンプ・ノウで記者会見を実施し、クラブやチームの現状について話した。その模様をスペイン紙アスが伝えている。

ラポルタ会長は今季ここまでのチーム状態について「我々はうまくいっている。優先すべき目標はチームがまだ補強後の成長段階にあるにもかかわらず首位に立っているスペインリーグだ。素晴らしい流れに乗っており、タイトル争いの有力候補に挙がっているが、それを成し遂げるために多大な労力を要することも分かっている。バルサは今、喜びを取り戻しているし、卓越性が備わりつつある」と自信を窺わせた。

シャビ監督については「クラブのことを理解しており、本当にポジティブだ。サラリーキャップ(選手の契約年数に合わせて分割された移籍金や選手年俸などの限度額)の件を分かっているので、我々にできる以上のことを一度も求めたことなどない。彼と彼のスタッフは賞賛に値する。(プレースタイルに対して)ライバルチームに近いメディアから出た批判に関しては理解できるものもあれば、理解しづらいものもある。シャビは本当に良くやってくれているよ。我々は彼とともに復活できるだろうし、おそらくもっとうまくやることができるだろう」と満足していることを明かした。

経済面に関しては「我々は勇気ある決断を下してバルサを財政破綻から救い、スポンサー契約ではクラブ史上の最高記録を達成し、また入場者数も良くなっている」とチームの立て直しが成功していることをアピールした。

続けて新たな選手を獲得するのが難しい状況になっていたことについては「それはスペインリーグの定めるサラリーキャップのせいだ。我々は3億ユーロ(約420億円)~3億5000万ユーロ(約490億円)上回っていた。今それを1億ユーロ(約140億円)減らし、夏には1億7500万ユーロ(約245億円)にしたいと思っている。その一方、我々は選手の売却と獲得の収支バランスが難しい中、7400万ユーロ(約103億円)で非常に競争力の高いチームを作り上げた。しかし我々が困難を克服するたびにスペインリーグがレギュレーションを変えてくる。金銭面のテコ入れを実施した後に制限をかけられてしまったんだ」と不満を述べていた。

また複数のクラブに興味を持たれているFWアンス・ファティについて、「大きな期待を寄せており売却は考えていない。将来のことを予測することはできないし、試合に出るかどうかは監督次第だが、彼は皆の期待に応えることができる。どの選手の将来も予測できないが、新たな選手を獲得するために既存の選手を売却する必要はない。我々は他の解決策があると信じているので、そうする必要などない」と否定した。(高橋智行通信員)