バルセロナが来夏、バイエルン・ミュンヘンのイングランド代表FWハリー・ケーン(32)を獲得候補に挙げているとスペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が21日に報じた。

エースのレバンドフスキが来年6月30日に契約が満了し、8月に38歳になることから、その代役を務められるストライカーの獲得が、バルセロナの来夏最大の目標になるとのことだ。

実力やメディアの注目度、サポーターを熱狂させられるという点を加味した場合、アトレチコ・マドリードのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが理想的であるという。しかし、30年まで契約が残ることや、Aマドリードに売却の意思がないことを考えると、獲得は困難を極める。

この状況を受け、バルセロナはケインに注目しているとのことだ。ムンド・デポルティボ紙はその理由のひとつとして、27年まで残る契約に、約6500万ユーロ(約117億円)で来夏獲得できる契約解除条項があることを挙げている。

リバプールが今夏、スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクに移籍金1億4500万ユーロ(約261億円)、フランス代表FWウーゴ・エキティケに移籍金9500万ユーロ(約171億円)を支払ったことや現在のインフレを考えると、この金額は妥当なものと捉えているとのことだ。

もうひとつの理由として同紙は、驚異的な得点力を挙げている。ケインは今季ここまで公式戦17試合で23得点とゴールを量産。これまで、トットナムで435試合280得点、バイエルン・ミュンヘンで113試合108得点、イングランド代表で112試合78得点と、キャリア全体を通じて高い得点力を示してきた。

ケインはペナルティーエリア外でも幅広く仕事ができるFWでもある。連係プレーにも優れ、クラブと代表チームで通算127アシストを記録し、得点以外でも非常に貴重な選手となっている。さらに長年イングランド代表でキャプテンを務め、プロとしても評判も申し分ない。

バルセロナはこれらの能力を考慮し、ケインを即戦力になれる選手と確信しているものの、現時点ではまだ明確な決定を下しておらず、年明けから本格的に検討する予定であるとのことだ。しかし、獲得に動く条件として、クラブの財政面に4000万ユーロ(約72億円)の影響を与えているレバンドフスキの退団が必須になると同紙は伝えている。(高橋智行通信員)