日本大は25日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題で、同日午後3時半に東京都内で大塚吉兵衛学長が記者会見すると発表した。

 林芳正文部科学相は25日の閣議後会見で「日大の理事会が(運動部の活動にも)責任を持ってもらう必要がある」との認識を示した上で「しっかり大学で対応していただきたい」と述べた。

 関西学院大の選手に危険なタックルをした日大アメフット部の宮川泰介選手は内田正人前監督らの指示を受けたと訴えた。だが内田前監督らは否定し、両者の主張に食い違いが生じている。林文科相は事実の全容解明や再発防止に取り組むことを望むとして「関東学生連盟の規律委員会、日大が設置する第三者委員会の究明を踏まえ、文科省、スポーツ庁として必要な対応をしたい」と話した。

 文科省とスポーツ庁は24日、日大の常務理事らと面会し、事実解明や第三者委の早急な設置などを要望した。今回の問題の経緯について、日大は意図的な反則指示はしていないという従来の主張を踏襲した再回答書を関学大に提出しており、これを受けて、関学大は26日に記者会見を開く。