23日に閉幕したフィギュアスケート世界選手権のエキシビションが24日、さいたまスーパーアリーナで行われた。男子14位の田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)はおなじみとなった「ジョジョの奇妙な冒険」の演技で会場を沸かせた。

名前がアナウンスされると、観衆から「ジョジョ~」という声が飛んだ。田中は髪形をバッチリと決め、3本の3回転ジャンプもきっちりと着氷。完成度の高い演技で魅了した。

振り付けは佐藤操氏。当初は「自分でこれ、滑れるかな?」と思ったというが「操先生もジョジョが好きで、お互いにジョジョ好き同士だったので、作品を作れてすごく楽しかったです」と振り返る。

2月の4大陸選手権では激しい振り付けについて「いや、そんな踊り自体できないので、氷でごまかしてる。陸だと全然できないので、そこは氷での一面かなと」と苦笑い。それでも「(テンションが)ハイになっている」と、普段とは違う自分の一面を見せられているという。

今大会では満足のいく演技とはいかず、来季への課題も見えた。4回転ジャンプの安定を目指しながら、まだまだ成長を続ける。