男子平泳ぎの渡辺一平(22=トヨタ自動車)が、4月にある日本選手権の200メートルで世界記録更新を宣言した。

今大会は200メートル個人メドレーと100メートル平泳ぎに出場。個人メドレーは2分00秒03で優勝も、100メートル平泳ぎは1分00秒41の3位に終わった。代表を争う小日向一輝(25=セントラルスポーツ)が1分00秒25で1位、小関也朱篤(27=ミキハウス)が1分00秒35で2位と上回られたが、「最後はタッチの差。いいレースができた」と手ごたえを強調した。

「4月(日本選手権)には世界記録にチャレンジしたい。冬場に(200メートルで)2分7秒を出せているのは、練習がしっかりできているということ。あと2カ月弱の短い期間だが、世界新を出せればライバルにインパクトを与えられるいい機会になる」

17年1月の北島杯で2分6秒67の当時の世界記録を打ち立てた実績がある。現在の世界記録はアントン・チェプコフ(ロシア)の2分6秒12。自己ベスト0秒55更新へ、今大会も課題を持って臨んだ。

「少ないストロークで抵抗少なくが自分の生命線。今回は前半16(ストローク)と決めていた。北島杯は17だったが、前半のタイムは変わらない」

この日、戦った小日向、小関に北島杯を勝った佐藤翔馬(18=東京SC)と渡辺の「4人が代表を争うはず。見ている人がおもしろいレースになると思う」とキッパリ。ライバル心を隠すことなくメラメラ燃やして、東京五輪代表と世界記録を狙う。