新潟アルビレックスBBは今季のアルバルク東京戦3連敗を喫した。41得点はBリーグでのチーム最少得点で、旧bjリーグ時代の49得点も下回った。

得点力の低さが試合結果に表れた。シュートの成功率(フリースロー除く)はA東京の40・6%に対し、新潟は28・6%。失点こそ60点台に抑えたが、PG五十嵐圭(39)が「41得点では試合にならない」と言うように、相手を慌てさせる場面はなかった。

1試合平均20・6点を挙げていたPFニック・パーキンズ(23)が家庭の事情で米国に一時帰国し、今節は不出場。得点源の穴は大きかった。PFラモント・ハミルトン(35)とPFエグゼビア・ギブソン(31)が初めて同時にコートに立ったが、急造のコンビでは王者の壁は破れなかった。高さでは対抗できてもスクリーンを使ったコンビプレーが出せない。「ピック・アンド・ロールからのシュートがほとんどない。今季通しての課題だが…」。五十嵐の口調は厳しい。

2季連続のチャンピオンシップ進出を目指す中、近づいて来たのはリーグの下位4チームが回る残留プレーオフ。「自分たちの現状を見つめて戦わないと」と五十嵐。ギブソンは「2戦目は攻守ともアグレッシブに戦わないと」。2人の険しい表情が、1つの白星を手にする難しさを示していた。