19年ジュニアグランプリ(GP)ファイナル王者の佐藤駿(16=フジ・コーポレーション)は準優勝だった。

前日のショートプログラム(SP)77・90点の2位に続き、ミスが出たフリーも120・52点で2位。合計198・42点に「体力面は大丈夫だったんですけど(4回転)ルッツを狙いすぎて(転倒)…前から転んでしまいました」。リンクに左の股関節を強打し「その後、痛くて思うようにいかなかった」と悔しがったが、一方で4回転サルコーを公式戦で初めて成功させた。

4本目のジャンプに4回転ルッツを入れたのは「1本目で跳べなかったのと、今日の調子ならいけるんじゃないかと思って」と4本目で再挑戦。前日のSPでは封印していた大技を解禁し、それが結果には表れなかったが「最近調子が良くない中、朝の公式練習では降りられたので」と好感触は取り戻していることも明らかにした。

この日のジャンプは以下の通り。

<1>2回転ルッツ(エッジエラー)

<2>4回転サルコー(成功)

<3>4回転トーループ(成功)

<4>3回転ルッツ(エッジエラー)

<5>トリプルアクセル(3回転半)-2回転トーループ

<6>シングルアクセル

<7>3回転フリップ(エッジエラー)

親友で好敵手の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)は総合287・21点というハイスコアをたたき出した。シニア男子は出場が2人だけで「一騎打ちと言っていいのか、そういう状況だった中で優真は練習から調子は良さそうだった。頑張ろうという気持ちが強すぎて空回りしてしまった」。楽しみにしていた分だけ大きかった反動に、今回は適応できなかったようだ。

それでも発展途上だ。今季からSP、フリーともにフランス人ブノワ・リショー氏の振り付けに挑戦している。リモート指導にも慣れてきた。大会前には、出身の宮城県に本社を構えるカー用品販売会社「フジ・コーポレーション」と所属契約を結んだ。「地元から応援してくださっているので、期待に応えられるように頑張りたいと思います」と決意表明していた。

環境が大きく変わったばかり。ほろ苦のシニアデビュー戦となったが「まだ、こっからかな。徐々にプログラムに慣らしていけたら」と言い、11月の東日本選手権(山梨)へ「そこまで試合はないと思うので、来週は4回転を跳ばずに休んで、東日本までに完璧な状態にしたいなと思います」と切り替えた。【木下淳】