19年全日本ジュニアを制し、今季がシニアデビュー河辺愛菜(16=木下アカデミー)が、見事な挽回でフリー136・88点、合計201・58点とし、目標としてきた200点超えを果たした。

冒頭の大技トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、回りきったが着氷で転倒。これまでは、アクセルの失敗がその後のジャンプに響く場面があったが、「そこが良くなった」。この日も朝の練習から調子が悪く不安が募ったが、「失敗したら、そこからプログラムが始まると思って切り替えようと思っていた」。その心構えを、転倒後の滑りで体現してみせた。

ルッツ-トーループの連続3回転、後半のダブルアクセル(2回転半)からの3連続など、その後はほぼ完璧な演技。「表現などをいつもより意識したら楽しく滑れた」と滑り抜いた。

リンクサイドでは、演技が進むにつれて浜田コーチが大喜び。得点を待つ間も、何度も拍手を送られた。「いっつも悪い点数の時に『あんなに教えてくれて悪いな』と思っていたので、先生も喜んでくれててうれしかったです」と声が弾んだ。

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