3月の世界選手権で2位に入った鍵山優真(18=星槎国際高横浜)が3位発進で、ほろ苦い今季初戦のスタートとなった。

冒頭で4回転サルコーが2回転となり、4回転トーループで転倒。トリプルアクセル(3回転半)は着氷させたが72・41点にとどまり「できることしかやっていないのに、全然できなかったのがすごく悔しい。今までにないぐらいボロボロの演技。それも経験の1つにしたい」と振り返った。

今季の新SPは「ウェン・ユア・スマイリング」。名振付師のローリー・ニコルさんが手がけ「こういう(コロナ禍の)状況だからこそ、笑顔を増やせるように」と思いを授けられた。鍵山の願いも同じだ。

「たくさんの笑顔を日本だけでなく、世界の皆さんに見てもらいたいと思います」

フリーは12日。22年北京五輪シーズンの本格化に向けて、1歩1歩進んでいく。【松本航】