ショートプログラム(SP)10位の田中刑事(27=国際学園)が、今季のGPシリーズ2試合を終えた。

フリー10位の153・06点を記録し、合計229・75点で9位。序盤に4回転サルコーを着氷させたが、演技後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半となった。冷静な表情で得点を見つめ「(SPで出遅れ)過ぎ去ったことは戻せないので、しっかりとできなかった部分を、フリーでやろうと思って滑りました」と振り返った。

GP第2戦スケートカナダでは10位となり、今大会には連続ジャンプのリカバリーを意識して臨んだという。12月には大一番の全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)を控える。18年平昌五輪に出場した27歳は「やり切ったと思えるぐらい練習して、全日本の会場に向かいたい」と言い切った。【松本航】