世界99位の西岡良仁(26=ミキハウス)が、世界王者の厚い壁に屈した。世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に対し、持ち味である緩急をつけたショットや、カウンターショットで見せ場をつくった。それでも、大事なポイントが取れず、世界王者の底力を見せつけられ、3-6、1-6、0-6のストレートで敗れた。

西岡にとって初めて入った全仏のセンターコートだ。「序盤で、どれだけ勢いを持って行けるかが大事だった」と、エンジン全開で飛ばした。しかし、どうしても引き離せない。逆に、少しずつ離されていったのは、西岡の方だった。

多くの観客が、ジョコビッチ以上に、西岡のプレーに声援を送った。西岡は「僕の応援が多かったのはすごくうれしくて。僕の方が(相手より)多かったから、そこだけちょっと優越感に浸っていた」と笑顔を見せた。

◆全仏オープンテニスは、5月22日から6月5日まで、WOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドとテニスワールドでライブ配信される。