B1仙台89ERSが宇都宮ブレックスに59-63と惜敗。この日は第1戦を超える4128人のブースターが“大黄援”で後押し。第3クオーター(Q)にはPG渡辺翔太(23)が2連続の3点シュート(3P)を決めて宇都宮を猛追するなど、ブースターの声援が選手らの力になったが、またもあと1歩及ばず。6季ぶりのB1ホームゲームは連敗スタートとなった。
盾と盾のぶつかり合いだった。第1Q、9-15のロースコアで始まり、第3Qを終えて38-40。両軍が20得点を超えたのは第4Qのみと互いの堅守が光った。第4Q残り1分を切って57-57。ゲームはどちらに転んでもおかしくなかったが、最後は前年王者、宇都宮の盾がより堅固だった。勝利を目前に、勝ち切れない悔しい連敗。だが、前年王者と互角に渡り合った2日間に手応えも感じた。渡辺は悔しさをにじませながらも「自分たちが得られたものもたくさんあった。反省点をしっかりと修正して、次は自分たちらしいバスケで勝利を届けられるように」と、すでに次戦だけを見つめていた。
両日ともに4000人を超える満員御礼。記憶に残るホーム開幕節は藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)にとって個人的にも格別だった。宇都宮の佐々宜央HC(38)とは19年、琉球で佐々氏がHC、藤田HCがアシスタントコーチとして、ともに研さんを積んだ。藤田HCは「昨日の負け方よりも納得感があります。我慢して我慢して、最後にチャンスもあった。佐々さんと2日間すべて出し切って戦えて、すごくうれしかったです」と晴れやかな表情を見せた。「佐々さんのチームだからこそ余計に勝ちたかったし、すごく悔しい。でも今は、まだあっちが一枚上手。次やるときには勝ち切れるようなチームに成長できたら…」。「今はまだ」。日に日に強度を増す「仙台89ERSのバスケット」が、B1の強豪を打ち破る日は近い。【濱本神威】


