第1戦スケートアメリカで銀メダルに輝いた三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が94・06点をマークし、前週に続く首位発進を果たした。

冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの2連続ジャンプからトリプルアクセル(3回転半)と成功させ、最後の4回転トーループもきっちり。演技後、小さく右拳を握ってガッツポーズした。

スピン、ステップ全て最高評価のレベル4を獲得。前回アメリカ大会では「散々だった」という課題を修正した。キスアンドクライでは祈るように両手を合わせて得点を待ち、スコアが出ると何度もうなずいた。

第一声も「調子がすごく良かった」と充実し、理由は「おすしを食べたからですかね」。25日に当地で堪能したといい、連戦の中、好調を保てている秘訣(ひけつ)を笑顔で明らかにした。

軸が曲がって降りた4回転サルコーについては「軸を支配するというか、支配するというと中2病ですね」とまた笑いながら「斜めになっても降りる。ねじ伏せてつなげる感じです」と独特の表現で振り返った。

シニア本格参戦1年目ながら、またも好スタート。前週のアメリカ大会から連戦となり、そこで首位だったSP94・96点にはわずかに及ばなかったが、納得の2週連続トップ発進となった。(ミシソーガ=阿部健吾)