日本は男子が2階級、女子は全4階級を制覇した。男女6階級で全て優勝した前日と合わせ、今大会は全14階級のうち12個の金メダルを獲得。女子は全7階級を日本勢が制した。

大会最終日の【女子】結果は次の通り。

▼48キロ級 高校3年生の宮木果乃(修徳)が初優勝した。決勝で立川莉奈(福岡県警)に延長戦の末、勝ち切った。10月の世界選手権(タシケント)で優勝した角田夏実(了徳寺大職)は、今大会も勝てば来年5月の世界選手権(ドーハ)代表に決まっていたが、準決勝で立川に敗れた。古賀若菜(山梨学院大3年)とともに、銅メダルはつかんだ。

▼52キロ級 東京オリンピック(五輪)金メダルの阿部詩(日体大)が頂点に立った。10月の世界選手権も制しており、全日本柔道連盟の早期内定制度を受けて来年の世界代表「第1号」に。決勝では、ライバルの志々目愛(了徳寺大職)を指導3の反則勝ちで振り切った。

▼78キロ級 東京五輪金の浜田尚里(自衛隊)は決勝で敗れた。勝ったのは高山莉加(三井住友海上)で、浜田の代名詞と言える寝技で価値ある勝利を収めた。

▼78キロ超級 同じく東京五輪の金メダリスト素根輝(パーク24)が優勝した。4カ月ぶりの実戦も危なげなく、準決勝で全日本女王の冨田若春(コマツ)を下し、決勝でも秋場麻優(ALSOK)から背負い投げで技ありを奪って本戦で試合を決めた。【木下淳】