B1三遠ネオフェニックスの鹿毛(かげ)誠一郎、SAN-ENアンバサダー(47)がこのほど、浜松市立浜名小で市のトップアスリート派遣事業として、5年生を対象にバスケット教室を開いた。4クラス約110人を2時限に分け、シュート体験などを実施。3点シュートの手本では、前、後半の部とも1発でボールをリングに沈め、児童らを驚かせた。3~5対1では児童らのシュートを1人でブロック。シュートを決められると悔しがった。

身長200センチの鹿毛氏は2001~11年、三遠の前身チームでセンターとして活躍した。講演ではバスケット選手に長身者が多いことを挙げ、三遠のセンターで206センチの太田敦也(38)について「彼は子どものころ、毎日よく食べてよく寝て、牛乳も1リットル飲んでいたと聞いた」と話した。また、プロ選手にはマルチプレーヤーが少ないと解説。自分の強みを1つ持つことが大事だとし「好きなことや得意なことを1つ見つけて、とことんやってください」と説いた。

ミニバスケ歴3年半の男児は「守備が強く、シュートも遠くから入る。プロはすごい」と感心した様子だった。また、3対1で鹿毛氏のブロックをかわしてシュートを成功した男児は「ゴールを決められて自分でもびっくり」。女児の1人はチームの試合を「ぜひ見てみたい」と目を輝かせた。【倉橋徹也】