ノルディックスキーの世界選手権(スロベニア・プラニツァ)が22日に開幕した。ジャンプ男子では北京オリンピック(五輪)ノーマルヒル金メダリストで4大会連続代表の小林陵侑(26=土屋ホーム)が初タイトルを目指す。日本勢では99年船木和喜以来24年ぶりの個人金メダルで、五輪&世界選手権のW制覇に挑戦する。
小林陵が偉業達成に向かう。22年2月の北京五輪ではノーマルヒル金、ラージヒル銀メダルを獲得。満を持して4度目のビッグゲーム、世界選手権に臨む。「毎回微妙な結果で終わっているので、今年こそはリベンジしたい」と並々ならぬ意欲を示した。
出場した過去3大会でのメダル獲得は、19年インスブルック大会団体銅のみ。個人では同大会ラージヒル4位が最高だ。ワールドカップ(W杯)個人総合優勝、2度のジャンプ週間制覇(18~19年、21~22年)、五輪金メダルと主要タイトルを手にしており、あとは世界選手権が視野に入る。
昨季のW杯個人総合覇者は、苦しみながら調子を上げてきた。W杯では昨年11月5日の開幕戦7位以降、しばらく2ケタ順位と低迷。1月20日札幌大会で今季初優勝を果たすと、同大会では2勝を挙げ全3戦で表彰台に立った。2月5日ビリンゲン大会(ドイツ)、同11日レークプラシッド大会(米国)で連続2位と、直近の出場9戦で5度のトップ3入りを果たしている。「イメージがまとまってきたのは大きい」と手応えを口にしている。
五輪と兼ねずに開催されるようになった85年以降の世界選手権で、五輪と両方で個人金メダルを手にしたのは、日本勢では過去に1人だけ。98年長野五輪ラージヒル&団体金の船木和喜が99年ラムソー大会(オーストリア)ノーマルヒルを制している。北京五輪の次のシーズンに開催される今大会は、状況としては同じ。24年ぶりの快挙に舞台は整った。
世界選手権開幕の前の週に行われたW杯ルシュノブ大会(ルーマニア)を欠場して練習を優先した。シーズン開幕前には「世界選手権はすごく楽しみ。毎回毎回、表彰台から遠ざかっているので、今季こそいい思い出に残る世界選手権にしたいという思いもある」と話していた。2年に1度の大舞台。五輪覇者が強さと貫禄を見せつける大会にする。


