バレーボール男子日本代表の岸翔太郎広報が代表チームのトピックや選手情報などを紹介する「龍神NIPPON広報リポート」。9月から行われるパリ五輪予選のワールドカップバレーまで、チームの舞台裏や秘話をお届けします。

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男子日本代表は、フィリピン・パサイシティーで行われたネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド(R)第3週を、2勝2敗で終えました。無傷の開幕10連勝で予選ラウンド突破を決めた中国戦から、課題の見えたイタリア、ポーランド戦まで。フィリピンでの戦いを振り返ります!

4日、初戦の相手は中国でした。先に2セットを取られたものの、3-2のフルセットで勝利。ファイナルR進出を決めました。オポジットの宮浦健人選手が、途中出場ながらチーム2位の15得点。「流れを変える気持ちで入った。みんなで我慢して勝てたのは良かった」と話しました。ファイナルR進出を喜ぶと思いきや、選手たちは冷静そのもの。ベスト4という目標を見据えていました。

この日は、小川智大選手の27歳の誕生日。夕食時には、ホテルに用意してもらったケーキと歌でお祝いしました。27歳の目標は「筋肉をつけたい」とのことです。

中2日で臨んだ7日のオランダ戦にも勝利。無傷の開幕10連勝を飾りました。万全のコンディションの裏には、食事の充実がありました。インド料理や和食、フィリピン料理や中華…さまざまなメニューが盛りだくさん。毎日いても飽きません。ミドルブロッカーの高橋健太郎選手は「いろんな料理があり、タンパク質もとれるからいいです」と満足げでした。

8日は、昨年の世界バレー覇者、イタリアとの対戦でした。土曜日ということもあり、会場はほぼ満席。フィリピンのファンたちの後押しにより、まるでホームゲームのような試合でした。しかし、紙一重の差でセットを落とし、1-3で今大会初黒星。選手はコート上では悔しさを見せましたが、ロッカーやホテルに戻ると切り替えていました。石川祐希主将は「負けたけどフィリピンラウンドで一番いい試合ができた」。この発言に、強者のメンタルを感じました!

そして9日の予選R最終戦は、世界ランキング1位のポーランドと対戦。メンバーを入れ替えて臨んだ試合でしたが、0-3のストレートで敗れました。それでも石川選手は「目標はベスト4なので気持ちを切らさずに頑張りたい」と、ファイナルRへ意識を向けていました。

フィリピンRでは全員が試合に出場し、モチベーションや意識は高まりました。ポーランドで行われるファイナルRでは、どんな戦いを見せてくれるのか。期待は高まるばかりです!

◆岸翔太郎(きし・しょうたろう)1990年(平2)5月19日、埼玉県志木市生まれ。小学校からバスケットボールを始め、中学時には全国大会優勝。高校、大学と強豪校でバスケを続け、その後テレビの企画制作会社へ。現在は日本バレーボール協会広報部撮影班として、男子日本代表チームに帯同し、チームの日々の練習や宿舎での様子などを撮影中。