F1第18戦カタールGP決勝で角田裕毅(アルファタウリ)は11番グリッドからスタートし8位に浮上したものの、ペースが振るわず徐々に順位を下げ、最後は15位でフィニッシュ。チームメイトのリアム・ローソンも17位に終わり、ポイント獲得はならなかった。
高速走行時の縁石による負荷でタイヤに損傷が見られたため、1セットあたり18周という走行制限が設けられた決勝は、実質的に3回ストップ作戦が義務づけられる異例の展開に。ハード2セットとミディアム2セットの計4セットの新品を温存していた角田は、これにより有利になるものと見られていた。
「タイヤ自体は新品を4セット持っていたのでアドバンテージがあったと思います。足りなかったのは単純にペースです」
ミディアムタイヤで走行した冒頭2スティントはまずまずのペースを維持したものの、早めのピットストップが裏目にでて後退。さらにその後のハードタイヤでのペースが振るわず、15位まで後退を余儀なくされてしまった。
「スタートは良かったですし入賞圏を走ることができましたが、レースを通して全体的に全くペースがなくてかなりタフなレースでした。マシンバランス自体は悪くありませんでしたけど、単純に充分な速さがなかったというだけで、どこでタイムロスしているかも分かっています。今後に向けてどこを改善すべきかを見ていきたいと思います」
高温多湿、高速コーナーが連続するレイアウト、そして18周制限によってタイヤをいたわる必要がなくなったため予選同様の走行を90分間通して続けるという3つの条件が重なったため、熱中症や脱水症状で体力的にかなり厳しいレースとなったが、冬の間に肉体改造を進めて今季に臨んだ角田はこれをものともしなかった。しかし肝心のマシンの速さが問われる環境で、アルファタウリのマシンの熟成不足が露呈したかたちだ。
(米家峰起通信員)


