混合ダブルスでオリンピック(五輪)2大会連続銅メダルの五十嵐(旧姓東野)有紗(28=BIPROGY)が桜本絢子(29=ヨネックス)との新ペアで臨み、同日のデビュー戦から2試合連続でストレート勝利を収めた。3回戦で三輪音巴、佐藤茅穂組を2-0(21-14、21-6)で退けた。

2人は8月下旬のジャパン・オープン後に10日ほど練習し、今大会を迎えた。五十嵐は「最初に組んだ時からコンビネーションが合っていてやりやすく、今大会は楽しみにしていた。初戦より2試合目のほうがプレーは良くなっている」と手応えを示した。桜本も「試合の中でお互いのプレーを知っていくという目的で入った。1試合目より2試合目のほうが良い形がつくれた」とうなずいた。

五十嵐は12年から渡辺勇大(27)との“ワタガシペア”として活躍し、21年東京五輪で日本の混合ダブルスで初の表彰台となる銅メダルを獲得。今夏のパリ五輪でも銅メダルをつかみ、日本バドミントン界初の五輪2大会連続メダリストとなった。五輪後には渡辺とのペア解消を発表。ジャパン・オープンが最後の大会となり、8強で幕を閉じた。

ペア結成のきっかけは、初の五輪出場を目指す桜本の声かけだったと説明。もともと仲がよかった桜本から女子ダブルスでのペア結成の打診を受ける中、東野も「女子ダブルスでも五輪を目指したい」と覚悟を固めた。「種目をこの年で変更するのはすごく大変なことで、覚悟がいることだったんですけど、自分自身は新しい挑戦にワクワクしている。あと4年死ぬ気で頑張りたい」と、28年ロサンゼルス五輪への思いを口にした。

8月28日には所属先でコーチを務める五十嵐優さんとの結婚も発表。今大会から「五十嵐」の名字で出場予定だったが、登録が間に合わず「A.HIGASHINO」のユニホームで臨んだ。夫の優さんからは「頑張ってね」と声をかけられたといい「(桜本も含めた)3人でも仲良くしている。夫婦ともどもよろしくお願いします!」と笑顔を見せた。注目の新ペアの愛称については「何て呼んでほしいかは分からないので、メディアの方で自由に呼んでください! 逆に決めてください!」とほほ笑んだ。

元ペアの渡辺は、新たなペアで混合ダブルスを続ける道を模索中。今大会には23年世界ジュニア女子ダブルス王者の田口真彩(18=ACT SAIKYO)と出場し、7日の初戦で2-0のストレート勝利を収めている。【藤塚大輔】

【写真特集】元ワタガシの東野が五十嵐有紗で第2の人生 桜本絢子と連勝発進 バドミントン