“日本一のバスケアリーナ”で、10季目のBリーグが幕を開けた。25-26年シーズンの開幕戦で、A東京は昨季王者の宇都宮と対戦。56-81で完敗し、7季ぶり優勝に向けて黒星発進となった。ただ、東京・お台場に構えた新本拠地「トヨタアリーナ東京」は大盛況。スポーツ観戦を第一に設計された希少な施設に9534人のファンが足を運び、節目を迎えたリーグに新しい風を吹かせた。5日に宇都宮との第2戦に臨む。
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25点差の完敗。それでも東京湾に面した新アリーナは大きな拍手に包まれた。A東京にとってこけら落としとなった待望の新本拠地での昨季王者との開幕戦。白い壁に覆われた真新しい建物は、開幕にふさわしい熱を帯びていた。
第1クオーター(Q)からリードされ、4Qすべてで得点を上回られた。白星につながらなかったが、だ円形の客席から声援が飛び続けた。デイニアス・アドマイティス・ヘッドコーチ(51)は「ファンの前でこのような試合を見せてしまって残念」と悔しがった。
過去9年、代々木第二体育館やアリーナ立川立飛など本拠地を転々とした。計10施設でホーム戦を開催したクラブにとって念願の“マイホーム”。18-19年を最後に優勝から遠ざかるチームだが、チケットは早々に完売した。東京、品川、新宿、渋谷など主要駅から30分以内の好立地。すべての席からコートが見やすい設計になっている。この日チーム最多の16点を挙げた安藤周人(31)は「ファンとの距離も近い。どの席からも見やすく、日本一のアリーナだと思う」と実感を込めた。
リーグ創設10年目の節目に、トヨタグループによる民設民営の新施設が誕生。会場を訪れた島田慎二チェアマンは「東京にクラブが主導して立派なアリーナができた。存在感を発揮していくのは間違いない」と喜んだ。2日後には次戦が控える。今季初勝利を届け、新アリーナを歓喜の拍手で包み込む。【飯岡大暉】


