阪神が今秋のドラフト会議で即戦力投手を1位指名する可能性が27日、急浮上した。大阪桐蔭の藤原恭大外野手、根尾昂内野手、報徳学園の小園海斗内野手ら高校生野手勢の1位指名が有力視されていたが、球団内では即戦力投手の獲得を強く推す声もある。ある球団幹部は「先発投手の数が足りていないのは明らかですからね」と説明した。

チームはここ3年、15年は明大・高山、16年は白鴎大・大山、去年は交渉権を獲得できずも早実・清宮と野手を1位指名。ただ、今季は先発投手のやりくりに苦しんでいる。即戦力投手の1位指名は現実的な選択肢といえる。

今秋は大学生右腕に注目株がそろう。最速159キロの甲斐野央、今春の東都大学リーグで史上最多の1試合20奪三振を記録上した上茶谷大河。最速153キロの梅津晃大という東洋大トリオに、日体大・松本航は最速154キロで昨秋の明治神宮大会を制した。高校生野手勢か、即戦力投手か。虎の決断から目が離せない。